本記事では、人気の増えている40代からのVIO脱毛について解説します。特に下記について詳しく説明していますので、是非参考にしてみてください。
・VIOに白髪があっても脱毛できる
・40代からの脱毛のメリット・デメリット
・白髪があっても脱毛できるサロンの紹介
監修者医師プロフィール
吉川博昭
保有資格:麻酔科専門医・日本医師会認定産業医
大阪府出身。帝京大学医学部卒業。医師免許取得後は麻酔科を専攻し、医療機関で臨床業務に携わる。近年は美容領域・生活習慣病にも注視し、「健康を通じたハッピーな生活をお手伝いしたい」ことをテーマに日々診療に携わる。レジーナクリニックや武南病院付属クリニックで皮膚科や美容の診療の経験があり、現在は関西を中心に複数の医療機関で診療を行っています。
若い世代では「脱毛=身だしなみ」という風に、脱毛をすることが一般的です。
そのため、脱毛を始める平均年齢も徐々に下がってきており、最近では子供も脱毛をする時代に突入しています。
しかし、脱毛は若い世代だけのものではありません。実は、40代・50代以降の方々の脱毛も定着しつつあります。
ニーズが増している40代・50代のVIO脱毛
40代・50代のVIO脱毛の需要は年々増加しています。上記のグラフは、全国20店舗以上展開の実績を持つリゼクリニックが発表した45歳以上の男女の患者数推移です。
見てわかる通り、2010年から2019年にかけて患者数が23.91倍に増加しています。
理由として、将来介護される可能性を見据え脱毛を検討する方が増えているためです。このような将来を見据えた脱毛は「介護脱毛」と呼ばれています。
また、リゼクリニックで行ったアンケートによると40代~50代女性の53.9%が「介護脱毛をしたい」と回答していることがわかりました。
介護脱毛とは?
あまり考えたくないことかもしれませんが、自分自身が将来介護される立場となった場合、おむつを含む排せつ介助が必要になる可能性があります。排せつ介助の際、VIOに毛があることできれいに洗浄ができず、蒸れやニオイなどで不衛生になってしまいます。
そんな排せつ介助の負担をなるべく減らすことで注目を集めているのが「介護脱毛」です。介護脱毛は、主に介護を見据えたVIO脱毛を指します。
介護脱毛と聞くと「介護を受ける際にする脱毛」と思われがちですが、将来の介護の可能性を見据えたエチケットとしての脱毛です。予め脱毛をしておくことで、将来介護する側にもされる側にもメリットがあるのです。
そもそもVIOとは?
「VIO脱毛」は、雑誌やテレビの広告などで一度は目にしたり、聞いたことがあることでしょう。
VIOは、V(ビキニライン)、I(陰部の両側)、O(肛門周辺)のデリケートゾーンのことをいいます。
デリケートゾーンの脱毛を総称して「VIO脱毛」と呼びます。詳しい部位については、下記をご覧ください。
Vライン(ビキニライン)
Vラインは、デリケートゾーンの両サイド、両足の付け根部分です。Vラインは、ムダ毛が太く、肌が柔らかい部位のため、脱毛時に痛みを感じやすいといわれています。
Iライン(陰部の両側)
Iラインは、普段人目につく部位ではありません。しかし、デリケートゾーンの中でもムレやすく、肌がかぶれやすい部位です。IラインはVラインと同じく毛が太く、皮膚が薄いため、痛みを感じやすいといわれています。
Oライン(肛門周辺)
O(オー)ラインは、お尻の奥を含む肛門周辺の部位です。そのため、自己処理が困難な部位です。また、目視で確認することが難しく、気づかない内にムダ毛が生え、不衛生になることもあります。
Vライン、Iライン同様にOラインも強く痛みを感じやすいといわれています。
白髪があっても脱毛はできるの?
40代・50代での脱毛を始めるにあたって気になるのが「白髪」です。
実は、脱毛サロンや脱毛クリニックでは白髪の場合には脱毛ができない場合があるのです。
理由は、脱毛の施術で使用するマシンは基本的に黒い毛のメラニン色素に反応して、脱毛効果を発揮するためです。
白髪にはメラニン色素が含まれていないため、脱毛の効果が出ないといわれています。
しかし、今は白髪でも対応可能な脱毛サロンや脱毛クリニックが存在しているので安心してください。
白髪があっても諦めないで!白髪が混じっていても脱毛できます!
白髪脱毛ができる機械は?
「白髪があっても脱毛はできるの?」の項目で、白髪脱毛ができるサロンやクリニックがあることを紹介しました。
では、白髪脱毛ができるサロンとできないサロンの違いは何なのでしょうか。こちらの項目で確認していきましょう。
脱毛の種類
光脱毛には大きく分けて「IPL方式」「SSC方式」「SHR方式」の3つの方式があります。
しかし、脱毛の種類自体は「光脱毛(IPL方式)」と「レーザー脱毛」の2種類であり、「SSC方式」「SHR方式」は光の種類ではありません。
「IPL方式」を派生させたものが「SSC方式」「SHR方式」となります。
多くの美容脱毛では「IPL方式」を使用していましたが、最近では「SHR方式」を使用するサロンも増えてきました。
「IPL方式」と「SSC方式」は毛のメラニン色素(黒い部分)に対して作用する性質があり、照射すると黒い毛包や毛根、その元にある毛乳頭に熱を与える方法です。
一方で「SHR方式」は、メラニン色素に反応させて脱毛を行う他の方式とは異なり、表皮に近いバルジ領域(毛を生やす司令塔)に蓄熱させた熱を与える脱毛方法です。
白髪の脱毛を行う際にはこの「SHR方式」を選ぶ必要があります。
また、医療脱毛の場合も毛根を破壊する「熱破壊式脱毛」と「SHR方式」同様でバルジ領域に蓄熱させた熱を与える「蓄熱式脱毛」の2つの種類があります。医療脱毛で白髪の脱毛を行う場合も「蓄熱式脱毛」を選ぶ必要があります。
SHR脱毛のメリット
「SHR方式」は前述した通り、メラニン色素に反応しない脱毛方法になります。
メラニン色素に反応させる方式でないため、色黒や日焼け肌・金髪・白髪でも施術が受けられること・痛みが少ないことがメリットです。
また、「IPL方式」の場合は毛周期に合わせて1,5ヶ月~2ヶ月開けて通うことが多いですが、「SHR方式」は毛周期に左右されない脱毛方法のため、最短2週間で通えるサロンも存在します。
早く通って回数を終わらせたい方や、色黒や日焼け肌・金髪・白髪の施術をしたく、「IPL方式」「SSC方式」で断られてしまった方にもおすすめです。
ケノンなどの家庭用脱毛器で白髪脱毛は可能?
家庭用脱毛器でVIO脱毛はできるの?
家庭用脱毛器を使用する際に「VIOに使用してもいいのか」そんな疑問を持つ方もいるかと思います。
結論からいうと、家庭用脱毛器でのVIO脱毛は可能な物が多いです。ただし、Vラインのみ使用が可能な物や、IOが対応していても粘膜は照射しないようにという注意書きがあります。
粘膜部分は皮膚が薄く敏感なため、他のパーツよりも火傷のリスクがかなり高いためです。脱毛サロンでもIラインの脱毛は粘膜ギリギリまでとされています。
自身で脱毛を行う際には粘膜部分を照射しないよう、鏡などを使用し注意して行いましょう。
家庭用脱毛器で白髪の脱毛はできる?
VIOは照射が可能ですが、多くの家庭用脱毛器はIPLタイプの色味の濃い毛に反応する仕組みのため、白髪部分の脱毛となると効果がない物がほとんどです。
例で挙げているケノンも「IPL方式」となります。
白髪の脱毛を行う際には、色味に反応するタイプではなく、毛を生やす司令塔であるバルジ領域にアプローチをかける「SHR方式」を使用する必要があります。
「SHR方式」は、柔らかいエネルギーを連続照射して、毛根に熱を蓄熱させて毛包全体の働きを弱める仕組みです。
家庭用脱毛器で白髪の脱毛を行いたい場合は、「SHR方式」を探しましょう。
しかし、「IPL方式×SHR方式」のタイプだと色味が濃い物にも反応されてしまうため、「SHR方式」単体の脱毛器を使用する必要があります。
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40代から始めるVIO脱毛(介護脱毛)のメリット・デメリット
40代から始められる介護脱毛には、それぞれメリット・デメリットがあります。
メリット
- 将来、自分が介護をされる立場となった時に、介護する側の負担が軽減される
- ムレ、臭いを根本的に解消することができる
- 恥ずかしさが軽減
冒頭でもお伝えしましたが、介護の仕事の中でも、排せつ介助は大きな負担がかかる業務のひとつです。
排せつ物から菌が繁殖すると、皮膚がかぶれてしまうこともあるため清潔に保つ必要があります。その際にデリケートゾーンのムダ毛に排せつ物が絡むと、拭き取りづらく大きな負担がかかります。あらかじめ介護脱毛をすることで、排せつ介助の負担を減らすことができます。
デリケートゾーンにムダ毛があるとムレやすく、悪臭の原因となります。この悪臭も排せつ介助に負担がかかる大きな要因です。
介護脱毛によりVIOの毛を処理することで、ムレによる臭いを根本から解消することができます。それにより、排せつ介助の負担を軽減させることができます。
また、女性には毎月の生理があり、経血がアンダーヘアに絡まり皮膚のかぶれなど肌トラブルが起きやすくなります。デリケートゾーンのムレや、肌トラブルも介護脱毛で解消することができるでしょう。
排せつ介助では、当然のようにデリケートゾーンを見られることになります。処理していない部位を見られるのは、恥ずかしいですよね。介護を受ける前に介護脱毛をしておくことで、その恥ずかしさもされるでしょう。
デメリット
- 施術が恥ずかしい
- VIO部位の施術は痛みを感じやすい
VIO脱毛は施術を行ってくれるスタッフにデリケートゾーンを見られます。例え同性であっても恥ずかしさがあり、脱毛に踏み出せないという方も多くいます。施術の回数を重ねることで、徐々に恥ずかしさは薄れるものですが、初回はどうしても恥ずかしさが拭えません。
介護脱毛に限ったことではありませんが、脱毛は少なからず痛みが生じます。特にVIOは皮膚が薄く、毛が太く濃いため痛みを感じやすいといわれています。
最近では、痛みの少ないマシンや、脱毛クリニックでは麻酔をしてくれるところもあるため、痛みに弱い方は痛みが少ないことを宣伝しているサロンやクリニックを選ぶようにしましょう!
VIO脱毛を検討中の40代・50代におすすめの脱毛サロン4選
実際にVIO脱毛を検討されている方へ、びびっと編集部が「白髪脱毛に対応しているか」「通いやすさ」「設備の充実度」「実績」の4つの観点から厳選した、おすすめの脱毛サロンを紹介します。
脱毛サロンSTLASSHは、SHR脱毛を採用する数少ない脱毛サロンです。
SHR脱毛は毛の色やメラニン色素に反応する仕組みではなく、毛が生えるための司令塔を破壊して脱毛をします。
そのため、白髪にも高い効果を期待できます!また、SHR脱毛は低温で施術を行うため、痛みが少ないという特徴があります。
白髪が多い方、痛みが苦手な方はSTLASSHがおすすめです。
TBCは、エステティック業界の先駆けとして、40年以上もの歴史を持つエステサロンです。
エステティックTBCでは、スーパー脱毛というプランが人気です。スーパー脱毛は美容電気脱毛という方法で、毛の1本1本を処理していきます。毛穴に電極になっている極細のプローブを差し込み、弱い電流を流すことで脱毛を行うため毛の色に関係なく脱毛することが可能です。
痛そうに聞こえるかもしれませんが、プローブは超極細なので差し込むこと自体は痛みはほとんどありません。ただ、電流を流すときに多少の痛みを感じることがあるそうです。
とにかく高い効果を実感したい方は、エステティックTBCがおすすめです。
ラココは、痛みのなさやスピードが速いノンストレスな脱毛が特徴です。その秘密は最新の「ルミクス脱毛」にあります。
ルミクス脱毛は、「SHR方式」を採用しており、痛みや熱さを感じにくいにも関わらず脱毛効果はしっかりと感じることができます。
VIO脱毛は毛が太く濃いため、痛いといわれています。少しでも痛みが排除された脱毛方法を選びたいですよね。
また、毛の生え変わる毛周期に関係なく通うことができるので、いつまでもサロン通いをしたくないという方にもおすすめの脱毛サロンです。
3歳の子供でも通えるほど、肌への刺激の少ない脱毛が可能な「Dione」全国に店舗を多く展開しており、どこの地域に住んでいても、通いやすい脱毛サロンのひとつではないでしょうか。
Dioneといえば、冒頭でも触れている通り「肌に優しい脱毛」がポイントです。
脱毛のレーザーは高温で刺激が強いですが、Dioneの照射時の温度は38度と体温程度しかありません。ほんのりと温かみを感じる程度で脱毛が可能です。もちろん、毛の色に関係なく脱毛ができるので白髪があってもOK。
Dioneも毛の生え変わりに関係なく通うことができるので、比較的早く脱毛効果を感じることができるでしょう。
さいごに
本記事では、介護脱毛についての解説とおすすめの脱毛サロンを紹介しました。
介護脱毛は、将来を見据えて介護をする方への思いやりの気持ちから始める脱毛ですが、VIOを脱毛することで介護面以外にもメリットがあります。
現在は、数多くの脱毛サロンや脱毛クリニックがあります。金額や立地、痛み、通う回数など条件をしっかりと決めてサロン選びを行いましょう。
40~50代がVIO脱毛を始めるのは親の介護の経験などから、自分が介護を受けることも想定したときにメリットを感じるからでしょう。陰部を清潔に保つことは感染予防や衛生管理の面で大切で、毛が急に増えたりしないこの世代に特にオススメです。白髪などメラニン色素を含まない毛への脱毛も可能で、脱毛後は日々のケアは楽になります。VIO脱毛は認知度も増してきており、ここ10年でも急増しています。完全脱毛だけでなく希望の部位だけ毛を残すことも可能で、肌体質・髪体質・痛みへの配慮した施術が可能になってきました。興味ある方は、この機会にサロンやクリニックでまずはカウンセリングを受けてみませんか。