てんかんなどの持病があっても脱毛はできる? 脱毛ができない人の条件について解説します

てんかんなどの持病があっても脱毛はできる? 脱毛ができない人の条件について解説します

てんかんや光線過敏症、アトピー性皮膚炎をはじめ、持病や薬の服用によって脱毛できない場合があります。

本記事では、具体的にどんな条件で脱毛が不可になるのか詳しく解説します。

持病があったり薬を服用していると、「脱毛はできるのか」と不安に思うことはないでしょうか。

実際、脱毛にはさまざまな禁止事項があり、その禁止事項に該当する場合は脱毛の施術を受けることはできません。サロンでも、カウンセリングで持病の有無や服用中の薬について問われます。

「持病はあるか?」「現在、通院中であるか?」「過去に大きな病気をしたことがあるか?」などといった質問に正直に回答したところ、脱毛を断られたというケースは少なくありません。

本記事を参考に、自身が脱毛できるのかどうか確認してみてください。

持病や服用している薬によって脱毛ができない理由

持病や服用している薬によって脱毛ができない理由

脱毛エステサロンや医療脱毛のクリニックでは、はじめに問診票を記入してカウンセリングを受けます。

この段階で、持病や服用している薬の種類によっては契約を断られる場合があります。では、脱毛できない理由とは何なのでしょうか。

皮膚炎を引き起こす恐れがある

持病によって免疫力が落ちている時に脱毛をすると、その刺激により肌に赤みが出るだけでなく、皮膚炎をおこす可能性が高くなります。

また、薬を服用している場合、副作用により肌荒れの症状が出ている時は注意が必要です。脱毛の刺激で肌荒れを悪化される恐れがあります。

特に、光感受性物質の入っているステロイドやヒスタミン等の薬の使用によって引き起こされる光過敏症は、症状の有無に関わらず服用中は注意が必要です。

ステロイド等を服用している場合は、期間をおいて施術を受けるよう言われるケースが多いようです。ただし、光過敏症の診断をされている場合は、脱毛契約自体を断られてしまうことが多いので注意が必要です。

体調不良になる可能性がある

基本的に、脱毛は健康な状態でなければ施術するべきではないとされています。脱毛中、または脱毛後に体調が悪くなる可能性もあるため、体調は万全にして脱毛に臨みましょう。

光過敏症とは

光過敏症とは

光線過敏症とは、皮膚が光に対して過敏になる症状のことを指します。薬の副作用によって起こる光線過敏症は、薬剤性光線過敏症と呼ばれます。

日光アレルギーとも呼ばれ、日光などが皮膚に当たることでかゆみや腫れ、水ぶくれが生じます。薬剤に由来する光線過敏症は、誰にでも発症する可能性があるため注意しましょう。

薬剤性光線過敏症には、2つの症状のタイプがあります。

ひとつは、ぬり薬や貼り薬の外用剤を使った部位に日が当たることでかぶれの症状が出るものと、もうひとつは、内服薬を服用後に日が当たった広範囲の皮膚に発疹が起きるものです。

光線過敏症の副作用がある薬は、以下の通りです。

・抗生物質
・抗ヒスタミン薬
・抗不安薬
・経口抗真菌薬
・糖尿病治療薬
・血圧降下薬
・利尿薬
・抗てんかん薬
・解熱消炎鎮痛薬

これらの薬を現在用いている、または少し前に使用していた方は、事前のカウンセリングで必ず申し出るようにしましょう。

契約ができない持病

契約ができない持病

具体的に脱毛の契約ができない持病には、どのような病気や症状があるのでしょうか。

てんかん

てんかん発作の原因はさまざまですが、光によって発作を引き起こす可能性があるため、てんかん持ちの方は光またはレーザー脱毛を避けるべきと考えられています。

また、てんかんの方が服用する薬には、光線過敏症を誘発する成分が含まれています。発作を避ける意味と、皮膚トラブルを避ける意味、2つの理由から施術を断られる可能性が高いです。

白斑症

白斑症の原因は解明されていませんが、免疫機能と関わりがある、という見解がされています。そのため、肌トラブルを避ける意味でNGを出されるケースが多くあります。

ただし、部分的な白斑は該当箇所を避けることで施術できる場合もあります。カウンセリングを受ける際には、事前に白斑症なのか、部分的な白斑だけなのか病院で確認をしておきましょう。

光アレルギー

医師から光線過敏症の診断がでている方はレーザーの照射はできません。

また、光線過敏症と診断はされていなくても、普段から日光を浴びると肌に炎症や赤みなどが出やすい方は注意が必要です。

甲状腺疾患

甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症、急性・慢性甲状腺炎、単純性甲状腺腫、甲状腺がんなど、甲状腺疾患を治療中の方は多くのサロンで施術を断られています。

症状や服用中の薬の種類によっては、医療脱毛でも断られる場合があります。

また、甲状腺疾患のない健康的な人であっても、甲状腺への刺激の恐れから喉周辺の脱毛は行わないクリニックもあります。

ケロイド体質

ケロイドのある箇所は症状を悪化させる可能性があるため、基本的には脱毛の施術は出来ません。

しかしサロンやクリニックによって、部分的なケロイドは該当箇所を避けた施術が可能な場合もあります。

ケロイド体質の方はわずかな外傷でもケロイドが生じることがあります。自分はケロイド体質であるのか、部分的なケロイドだけなのか、こちらも病院で確認しておきましょう。

ペースメーカーを使用している方

脱毛機器がペースメーカーに影響を与えてしまう可能性があるため、施術はできません。

また、狭心症や心筋梗塞などの心疾患を抱えている方も、発作や重篤な症状を引き起こす恐れがあるため施術不可の場合が多いです。

癌の既往症がある方等

癌の既往症がある方もお断りされるケースが多いです。

その他重篤な病気にかかったことがある場合も施術不可の場合があります。脱毛は、健康状態が良好な方の施術を基本としているためです。

脱毛施術ができない時期

脱毛施術ができない時期

健康で薬も服用していない人でも、さまざまな理由で施術ができない時期があります。計画的に脱毛のスケジュールを考えた上で、サロンやクリニックとよく相談しましょう。

妊娠・授乳期間中

ホルモンバランスの乱れている妊娠中の脱毛は不可です。肌荒れや気分が悪くなる恐れがあるだけでなく、万が一にも胎児への影響があってはならないためです。

妊娠発覚から初回生理が来るまでは脱毛はできません。ただし、授乳中は妊娠中と同様、肌が敏感になりがちです。ホルモンバランスの安定する授乳期間の終了を待って、施術を受けるようにしましょう。

肌の状態が良くない場合

肌荒れの症状がある時はもちろん、肌が乾燥している状態でも脱毛は避けるべきです

保湿されている肌であれば、その水分により光の伝達が早くなり、毛穴の奥まで光がしっかりと作用します。

一方、乾燥肌では光の伝達が悪くなり、脱毛の効果が下がります。また、状態の良い肌の時と比較すると、痛みを感じることが多いとされています。

十分な脱毛の結果を得たいのであれば、しっとりと保湿されたコンディションの良い肌の時に受けることがおすすめです。

結婚式等のイベント前

結婚式など、人前で肌を見せるイベント直前の脱毛は、肌荒れの可能性があるため控えるようにしましょう。直前の脱毛は行わないルールを設けているサロンも多くあります。

結婚式は完璧なウエディングドレス姿で迎えたいと、背中・脇・腕・指などのブライダル脱毛をされる方も増えていますが、挙式の1年以上前から始めるなど計画的に行うことをおすすめします。

結婚式までに間に合わない場合には、剃毛で処理するブライダルシェービングを利用しましょう。

日焼け後

焼け直後の赤くなった肌は、過敏になっているため脱毛はできません。もし日焼けをしてしまった場合、サロンにより条件は異なりますが、2~3ヶ月の回復期間を経てから施術を行います。

また、メラニン色素に反応させる機械や、IPL脱毛・SSC脱毛は黒く日焼けした肌には使用できません。

生理中

デリケートゾーンが清潔でない生理中のVIO脱毛は、衛生上避けているサロン・クリニックが多いです。

また、気を付けたいのはVIOに限らず顔や腕足、ワキ、背中など他の部位の脱毛も生理中は避けたほうが良いとされています。

生理前後はホルモンバランスが乱れ、肌が敏感になっているためです。そのような肌の状態で施術を行うと、痛みを強く感じたり、脱毛後に肌荒れを起こすことも考えられます。

生理中でも施術してくれるクリニックもありますが、肌のことを考慮するとできるだけ生理中の脱毛は避けたほうが良いでしょう。事前に生理周期を自分で把握し、生理前後は予約を避けることをおすすめします。

体調が優れない場合

風邪などで体調が優れない時も、脱毛は避けましょう。

体の抵抗力が落ちている状態では、肌の抵抗力ももちろん下がっています。肌荒れを引き起こすことはもちろん、体に負担がかかり細菌に感染する恐れもあります。

風邪を引いてしまったら、まずは体調を整える事を第一に考えましょう。

薬の服用中

風邪薬を服薬している場合、抗生物質や解熱剤によっては光線過敏症といった副作用を起こす可能性があるため、脱毛が行えないケースが多いです。

服用可能な薬や、服用後にどのくらいの期間を開ければ施術が可能となるかは、サロンによって異なるため確認してみましょう。

どのような薬が服用NGなのか

どのような薬が服用NGなのか
薬にはホルモンバランスが乱れるものや、副作用の出やすいものなどがあります。また、上記で述べたように光線過敏症を引き起こす薬もあります。

一般的なサロンではどのような薬の服用で施術NGとなるのでしょうか。

施術不可の薬

サロンにより異なりますが、基本的にはいかなる薬でも全てNGとしている所が多いでしょう。処方薬でも市販薬でも同様です。

どれくらいの間隔をあければ脱毛可能なのか、また、脱毛後の服用してもいいタイミングはどのくらいなのかなど、サロンによって定める日数や時間は違います。

服用している薬がある方や、サロンの予約のタイミングで常備薬を飲んだ方は自己判断せずに、カウンセリングの際に必ず相談しましょう。

<施術不可とされる薬一覧>
・抗生物質
・経口抗真菌薬
・精神安定剤
・抗うつ剤
・睡眠薬
・解熱消炎鎮痛剤
・抗がん剤
・利尿剤
・血糖降下薬
・糖尿病治療薬
・抗ヒスタミン剤
・抗アレルギー薬
・ホルモン剤
・ステロイド外用薬

*ピルは多くの場合、施術が可能です。
*漢方薬も薬であることに変わりはありませんが、種類や目的によっては可能な場合があります。

アトピー肌は契約できるのか

アトピー肌は契約できるのか

もともと肌の弱いアトピー肌の方は、脱毛の施術を受けることはできないのでしょうか?

サロンによって対応が異なる

アトピー肌とひとくくりに言っても、症状の出る箇所や程度に個人差があります。脱毛サロンでは、アトピー肌やケロイド体質の場合、断られるケースが多いです。

もし症状が悪化した場合、サロンでは治療をほどこすことができないことが理由のひとつです。

しかし、肌の状態が良好な場合や施術箇所に症状が出ていない場合は、アトピー肌でも問題なく施術できることもあります。

施術の基準はサロンによって異なるため、一度断られても他のサロンで相談したら問題なかった、というケースも多分にあります。複数のサロンを受診して検討してみても良いでしょう。

医療クリニックでは、施術前と施術後の医療的なケアも可能なため、アトピー肌の方でも脱毛可能なことが多いです。アトピー肌の方はクリニックでのケアがおすすめです。

さいごに

持病や服薬、体調不良によって脱毛ができない理由や、どのような条件で脱毛が不可になるのかについて解説しました。

不要なトラブルを招かないためにも、心配なことがあったり体調がすぐれないと感じたら、施術前のカウンセリングで必ず相談するようにしましょう。

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