本記事では、ビニール肌の改善方法やツヤ肌との違い、ビニール肌のセルフチェック方法を紹介します。ビニール肌で悩んでいる方は参考にしてみてください。
「肌がツヤツヤしているけど、保湿してもすぐに吸収して潤っている感じがしない…」そんな経験はありませんか?該当する方はビニール肌かもしれません。本記事で確認をしていきましょう。
ビニール肌とは?
ビニール肌とは、見た目はツヤがあるが肌を守る角質層が薄くなることで刺激に弱く、バリア機能が低下している状態を指します。肌表面の凹凸が失われ見た目はツヤ肌、内部は敏感肌・乾燥肌になっている状態です。
水分と油分のバランスが崩れた状態で、放置しておくと肌荒れや乾燥、ニキビ、しわなどのトラブルを引き起こす原因となります。
ビニール肌の特徴
見た目がビニールを張ったようなツヤ肌をしていることから、ビニール肌といわれています。ツヤがありキレイな状態に見えることから、実際は肌荒れ状態となっていても気づきにくいのも特徴です。通常ツヤ肌の場合、肌に水分が保たれているため肌に弾力がありますが、ビニール肌の場合は、乾燥しているため肌の弾力がありません。また、下記のような特徴があります。
- 肌にツヤがあるが、水分が不足していて弾力がない
- 肌が乾燥し、突っ張る感覚がある
- 肌が敏感なため、少しの刺激でも肌トラブルを起こしやすい
- スキンケアをすると、肌がひりつく
①~④の内容に該当する方は、これから紹介する「ビニール肌になってない?ビニール肌のセルフチェック」で詳しく確認してみましょう。
ビニール肌の原因
ビニール肌の特徴を上述しましたが、なぜビニール肌となってしまうのでしょうか。こちらの項目でビニール肌の原因を紹介します。
過度な洗顔やクレンジング
誤った洗顔やクレンジングが原因でビニール肌となってしまう場合もあります。
- 力を入れてゴシゴシと顔を洗っている
- 洗顔料を使い一日複数回顔を洗っている
- 洗浄力の強いスクラブ入り洗顔料、ピーリング、酵素洗顔などを頻繁に使用している
- 熱いお湯で顔を洗っている
- 洗顔後はタオルでゴシゴシ拭いている
上記に当てはまる方は洗顔の見直しが必要です。過度な洗顔やクレンジングは、肌に必要な皮脂や角質まで取り除く原因となります。
洗顔料を使用しての洗顔は1日1回まで、洗浄力の強い洗顔料の使用は週1~2回を目安に、肌に刺激を与えない洗顔を心がけましょう。
過剰なスキンケア
過剰なスキンケアは肌に負担をかけてしまいます。本来肌に必要な水分や油分まで取り除いてしまうことで、ビニール肌の原因となります。そのため、ピーリング・スクラブ・パックなどのケアは使用頻度を守って使用しましょう。週に1~2回の使用が目安です。
日焼け対策の不足
紫外線を受けることで肌のバリア機能が低下し、肌が乾燥しやすくなります。日焼け止めや日傘・帽子などの日焼け対策が不足すると、ビニール肌の原因となります。
生活習慣の乱れ
脂質や糖質の多い食事や、ストレス、睡眠不足などは肌への負担に繋がり、生活習慣の乱れがビニール肌の原因となることもあります。肌のターンオーバーが乱れることで、肌の角質が未熟なまま押し出されてしまい、ビニール肌のきっかけとなります。
ビニール肌になってない?ビニール肌のセルフチェック
自分がビニール肌かどうかは、セルフチェックで確認ができます。ここまでの内容で自分が当てはまるかもしれないと思った方は是非チェックしてみてください。
- 肌のキメが無い
- 毛穴が目立たない
- 皮脂は少ないのに、肌がツヤツヤしている
- 肌に赤みがある
- 肌が乾燥する
- ニキビなどの肌トラブルが増えた
- 洗顔をすると肌がつっぱる
- 化粧水を使うとヒリヒリする
- タオルで顔を拭く際に刺激を感じる
- ベースメイクがなじみにくい
上記内容が当てはまる方は、ビニール肌の可能性があります。日ごろから念入りにスキンケアをしている方は特に注意が必要です。
ビニール肌の改善方法
ビニール肌になってしまった際に最も効果的なのは、刺激を与えないことです。理想としては、メイクや外出を控え、日光になるべく当たらないように過ごすのがベストです。しかし、治るまで毎日外出を控えるのは難しいため、その他の部分で刺激を抑える対策をしましょう。
洗顔・クレンジング
洗顔料はなるべくシンプルな物を使用しましょう。スクラブやピーリングの成分が含まれている物を使用してしまうと、刺激を与えてしまいます。洗顔をする際にも指で擦ってしまっては刺激となるため、しっかり泡立てて優しく洗うのがポイントです。洗い流すときは、人肌程度のぬるま湯で、直接シャワーを顔に当てないように流しましょう。
また、クレンジングは洗浄力がマイルドでクッションの役割もあるクリームタイプやミルクタイプがおすすめです。シートタイプやオイルタイプは摩擦が起きやすい他、洗浄力が強く、シートタイプはメイク汚れが肌に残ることもあるため、肌が敏感になっているときは控えましょう。
保湿
化粧水で水分を入れた後、しっかり油分物で蓋をすることが重要です。ビニール肌は保水力が弱いため、通常の肌よりも水分が蒸発しやすくなります。せっかく保湿した化粧水が蒸発してしまってはもったいないので、乳液やワセリンなどで蓋をして保水力を高めましょう。乳液では物足りなさを感じる場合は、ワセリンで保湿をしてみてください。
ビニール肌の保湿をする際には、コットンの使用は控え、手での保湿がおすすめです。コットンはムラなく保湿できますが、同時に敏感な肌には刺激を与えてしまいます。手で優しく包み込むように保湿をしてみてください。
メイク
メイクをする際にも、低刺激のコスメの使用がおすすめです。ベースメイクはBBクリームを使用してファンデーションを控える、石鹸で落とせるオーガニックコスメを使用する、メイクをする際にメイクブラシの使用を控えるなど、刺激を減らす対策はできます。成分表などを見て、自分に合ったアイテムを使用しましょう。
日焼け対策
紫外線は肌のダメージとなります。夏場に限らず日焼け止めを塗り、日焼け対策をしましょう。しかし、ただ強い日焼け止めを塗ればいいというわけではありません。外出時間に応じた強さの日焼け止めを塗らないと刺激となります。ついついSPF50を選んでしまう方も多いかと思いますが、軽い外出などの日常生活ではSPF15程度が最適といわれています。
また、日焼け止めにはSPFとPAがあります。肌が黒くなったり、肌の弾力がなくなりシワ・たるみの原因となるUVAをカットするのが「PA」、シミや肌の炎症をおこす原因となるUVBをカットするのが「SPF」です。下記を参考に用途に合った日焼け止めを選んでみてください。
- 買い物などのちょっとした外出…SPF10~20、PA++
- ジョギングなどの軽い運動やレジャー…SPF30、PA+++
- 海などマリンスポーツや長時間炎天下にいるとき…SPF50、PA++++
ビニール肌の改善にかかる期間
ビニール肌を改善するには、肌のターンオーバーを正常な状態に戻す必要があります。肌のターンオーバーがおよそ28日周期とされているため、改善には早くても1ヶ月以上かかると認識しておく必要があります。
なかなか治らないと焦ってしまい色々試したくなりますが、ビニール肌の期間は刺激を与えず休ませることが大切です。時間はかかりますが、ゆっくり肌を休めましょう。
ビニール肌におすすめの化粧水や乳液の成分
ビニール肌には保湿が大切なことを前述しましたが、保湿する際に含まれていると良い成分はあるのでしょうか。
ビニール肌の保湿をするときには、「セラミド」や「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」などのうるおい成分が沢山入った化粧品が良いとされています。特にセラミドは、肌の角質層の隙間を埋める成分が含まれており、肌のバリア機能を高めます。ヒアルロン酸は、保水力が高く肌の弾力をキープする役割があります。使用する際には成分も確認してみましょう。
ワセリンを使用する際の注意点
ワセリンを使用する際に注意点があります。こちらで確認していきましょう。
使用量
ワセリンは肌を保護してくれますが、使用量が多いと肌がベタベタしてしまいます。顔の保湿でワセリンを使用する際には、米粒2粒程度が理想です。手に取ったワセリンは、両手で温めて伸ばしてから顔を包み込むように優しく押し当てて保湿しましょう。
顔には白色ワセリンを使用する
ワセリンは種類によって精製度が異なります。精製度が高い物ほど肌への刺激が少なくなるため、顔には不純物の少ない「白色ワセリン」がおすすめです。
黄色ワセリン→白色ワセリン→プロペト→サンホワイトの順で後になるほど純度が高くなります。純度が高い程金額も上がるので、自分の予算と肌に合ったワセリンを選んでみてください。
保管場所に注意する
直射日光が当たる場所に保管をしたり、蓋が空いたままにしておくと変質の原因となります。日差しが当たらず、高温多湿にならない場所で保管しましょう。また、白色ワセリンは防腐剤などが無添加の製品も多く、汚れた手で直接触れてしまうと雑菌が繫殖する原因となります。綿棒やスパチュラを使用するか、チューブ型の商品を使用し、清潔な状態を保ちましょう。
赤にきびができているときの使用を控える
赤にきびはアクネ菌が毛穴の内部で増殖して症状が進行している状態です。その状態でワセリンの油膜で毛穴をふさいでしまうと症状を悪化させてしまう可能性があります。にきびができているときは使用を控え、過度な油分を与え過ぎない保湿を心がけましょう。
おすすめの白色ワセリン
保湿におすすめの白色ワセリンを紹介します。
サンホワイトは、0歳の赤ちゃんでも使用できる無添加のワセリンです。乾燥を防ぎ、さまざまな外的刺激から皮膚を保護して潤いを保ちます。高品質の白色ワセリン100%の商品で、不純物が含まれていない点も嬉しいポイントです。種類が2種類あり、べたつくのが苦手な方にはさっぱりタイプの「サンホワイト シルキーY-1」がおすすめです。
おすすめのミネラルファンデーション
ファンデーションも石鹸でオフできる物がおすすめです。石鹼でオフができるミネラルファンデーションを紹介します。
オンリーミネラルファンデーションは、肌にやさしい微粒子ミネラル100%のファンデーションで、つけたまま眠れるほど肌に優しいファンデーションです。合成防腐剤や、合成香料、合成着色料、タルクなどを一切使用していないため安心して使用できます。またひとつで、日焼け止め(SPF17・PA++)・化粧下地・コンシーラー・ファンデーション・フェイスパウダーとなるため、忙しい朝でも短時間でメイクが完成し、肌に付ける物も少なくできる点も嬉しいポイントです。
ETVOSは、きめ細やかな粒子が密着し、毛穴の目立たないなめらかな肌に仕上げてくれるファンデーションです。高保湿・高密着のミネラルパウダーの働きで、長時間しっとり感のある肌をキープしてくれます。また、黄味が強いファンデーションが多く、ブルーベースの方だと使えないファンデーションもありますが、マットスムースミネラルファンデーション#20は黄味が強すぎずピンク系のファンデーションなので、ブルーベースの方でもトーンアップして使用ができます。マットタイプとツヤタイプの2種類があり、自分の好みの質感に合わせて選べる点も嬉しいポイントです。
「つけ心地」「仕上がり」「化粧もち」を発揮する4種のミネラルパウダーを配合した、明るい肌色の方におすすめのファンデーションです。自然なカバー力と透明感のある仕上がりが持続します。
コンパクトタイプの固形ファンデーションのため、持ち運びしやすく、お直しも簡単にしやすいのが嬉しいポイントです。また、携帯やパソコンなどを使用していると避けられないブルーライトを99,1%カットしてくれます。日焼け止めや美容液でもブルーライトカットの商品は多くないですが、こちらはミネラルコスメで肌を労わりながらブルーライト+日焼け止め効果があります。肌を休めたいけど、シミや日焼けの予防もしたい、自然なカバー力と透明感がある肌に仕上げたい方におすすめです。
さいごに
本記事では、ビニール肌の特徴や原因、セルフチェック方法、ビニール肌の改善にかかる期間などについて紹介しました。ビニール肌は、念入りにケアをしている方こそなりやすい症状です。肌トラブルとなるとついついケアをしまいますが、ビニール肌では逆効果となってしまうので刺激を与えず肌を休ませる期間が必要です。張りと潤いのあるツヤ肌を目指して、自分に合った適度なケアを心掛けてみてください。